フード開発ヒストリー
腸活へのこだわり

私の愛犬は1歳という若さで、脊髄空洞症になりました
「最初に異変に気づいたのは、足を引きずるように歩いたことでした。
病院ではパテラと診断されましたが、やがてまっすぐ歩けなくなり、ゲージの小さな段差すら越えられなくなってしまって…」
精密検査を受診したところ、結果は、脊髄空洞症。
脊髄の機能障害から、痛みやふらつき、不全麻痺まで発展する病気です。
「まだ1歳なのに…。この子の未来はどうなってしまうんだろうと、眼の前が真っ暗になりました」
それから投薬を続けて少しずつ歩けるようになったものの、毛はごわつき、一部が変色。おなかの調子も不安定。
目に力がなく、寝てばかりで走り回る姿はもう見られませんでした。
「こころ、大丈夫?」
いつしかそれが口癖になり、笑顔で接する余裕もなくなっていました。

おいしいごはんを諦める?
不安な日々に追い打ちをかけるように、高脂血症も発覚。
療法食を続けても改善されず、これから先もずっとおいしいごはんを楽しませてあげることもできないのかと、悩みは尽きませんでした。
そんな中、セカンドオピニオンや専門家に相談する中で出会ったのが、【腸活】という考え方でした。
「免疫細胞の7割が腸に集まっていることを知って、腸を整えることがこの子の力になるかもしれないと思ったんです」
毎日食べるフードで、腸を整えることができたなら…。
そこから、腸活フードを探し始めましたが、これというフードにはなかなか出会えませんでした。
当時は今のように腸活に特化した犬用フードはほとんどなく、研究データに基づいた素材を使っているものも見つけられませんでした。
「私たちと同じように、薬に頼るのではなく毎日のフードを通して腸を整えることで免疫力を高め、愛犬の健康寿命を伸ばしたいと思っている方が、きっとたくさんいるはず」
同じ悩みをもつ飼い主さまと愛犬の力になれればと、フードの開発に取り組み始めました。

徹底的にこだわったフードを作る
研究データに基づいた素材を厳選し、人工添加物ではなく食材そのものから栄養を摂る設計にこだわったオリジナルフードをつくる。
そこで、特に注目したのが【フェカリス乳酸菌】でした。
「腸内での働きが研究データと特許取得によって裏付けられており、犬への臨床試験データも説得感があって確信をもてました」
そのフェカリス乳酸菌とともに、私たちが口にする基準と同じ食材を使い、『家族の食事』として安心して食べられるヒューマングレードであることにも強くこだわりました。
こうして専門家とともに腸内細菌のバランスや犬の栄養学に基づいた理想を一つひとつ形にしていき、ようやく納得できる腸活フードが完成。

こころが毎日食べ始めると、驚くことが起こりました。
「あんなに元気がなかった子が、徐々に元気を取り戻して。気づけば、庭で息子と一緒にかけまわっている姿が見られるようになったんです」
さらに感動的だったのが、変色していた毛の色が徐々に戻ってきたこと。
ごわつきのあった毛並みはしっとりと落ちつき、ツヤが出て、見た目にも明らかに健康的に変わっていきました。
「まさかここまで戻るとは思っていませんでした。 別の子みたいとよく言われるんです。
今では動物病院に行くのも年に一度の予防接種だけ。検診の数値もすべて健康そのもの。
あの不安で押しつぶされそうだった日々が、本当にあった出来事なのかと疑いたくなるような感覚があります」
療法食の時はよく残していたのに、戸棚から袋を出すだけでくるくる回って期待し、お皿を名残惜しそうになめ、食事を心から楽しんでいる姿を見たときに、バディバディを作って、本当によかったと感じました。

同じ悩みをもつ方の力に
「まだ1歳なのに、この先どうなってしまうんだろう――」
歩くことすらままならない日々に、不安で胸が押しつぶされそうになった過去。
でも、腸を整えるという新しい視点に希望を託し、試作を重ねて完成させた腸活フード。
歩けなかった子が、ふたたび庭を駆け回り、変色していた毛並みが本来の色を取り戻した。
「こころが元気を取り戻したことで、私自身が前を向けるきっかけにもなりました」
同じようにお腹や体調不良に悩む方にも、この想いを届けたい。
「薬だけじゃない選択肢があることをもっとたくさんの方に知ってほしい」
そんな願いを込めて、愛犬の変化と向き合いながら生まれた腸活フード。
その想いが、いま、バディバディの原点となって、多くのわんこと飼い主さまの元へ届いています。
